兎の穴を辿ると・・・そこは不思議な洞窟でした

突如NEWSが大好きになって驚いているアラフォー

婚活女子に「不人気・転勤族男性」を全力でオススメしてみる

はてブロ「ジャニーズカテゴリ」読んでても、婚活している方結構多いですよね。

ジャニーズに限らずですが、お年頃のヲタ分野女子は今の充実と、将来の不安との狭間に揺れがち。

いや、趣味や仕事の充実うんぬんじゃなくて年頃というだけでね。自分もそうでした。

20代の終わりも射程圏内に入ってきて、私、気がつけば彼氏何年いないんだろ…もしかして一生ひとり?なんてなんとも言えない不安に襲われてました。

そしてそんな不安を感じると、

一人暮らしの部屋で、部屋を真っ暗にしてお気に入りのキャンドルを灯していました。

なんでキャンドルか?

私もよくわかりません。なぜかその時期夜ひとりでキャンドル灯してたんですよね…。

その時の気持ちが今はちょっと理解できませんが夜な夜なキャンドル灯してぼーっと炎をみつめてました。ホラーじゃないですよ?

その時期にキャンドルジュンに出会ってしまったら運命の人認定してストーカー化してたかもしれません。あぶないあぶない。

彼氏がいなくても結婚の予定がなくても、仕事もよい職場で趣味もあって友達もたくさんいて、不満なかったんですけどね。

 

直木賞作家・山本文緒さんの著作に『結婚願望』という、なんと本1冊まるごと結婚願望とは何かということを語るエッセイ集があります。

どうして人は結婚したいのか。

著者は自らの体験や感情等を語りながら、さまざまな理由を語っていくのですが最終的にこのように結論づけます。

『でも結局のところ、人が結婚したいと思うのは、「世界中のほとんどの人が結婚しているから」なんじゃないかと今私は思う。』

おーっと。なんて身も蓋もない。さらに著者は語ります。

『ほとんどの人が結婚していたからって、だからといって自分も結婚しなくてはいけないわけではない。けれど、よく考えてみてほしい。人間はそんなに強いものではないし、少数派であることを選択するのはよほどの主義主張と意思が必要である』

当時の自分を考えるとまさにこれだったのかな、と。

子供はそんなに好きでもないし、自由も奪われるだろうし結婚にものすごい夢を持っていたわけではない。

でも私は「結婚したかった」

今から結婚につながらない恋愛はしたくなかった。

結婚が幸せのゴールじゃないことなんて百も承知だったけど、みんながしていることを私もしてみたかった。「結婚しない」と主張するほどの主義も意思もなかったし、多数派でいたかった。

 

と、いうわけで私もそこそこ婚活してました。

といっても結婚相談所のような場所に登録する勇気はなく、友達とお見合いパーティーに行ってみたり、合コン行ったり程度。

最終的には職場の先輩の紹介で知り合ったのが今のダンナになります。

 

しかし、奥様は魔女のオープニング風にいいますと、

「ごく普通のふたりはごく普通の恋をしてごく普通の結婚をしました。でもただひとつ違っていたのは、ダンナ様は転勤族だったのです」

 

そう、転勤族。

ちょっと「婚活 転勤族」で検索してみると、婚活女子からのその不人気ぶりといったらすごい。

曰く、転勤族だと知ったらもう話したくない、どんだけ条件よくても転勤族はお断り、親が悲しむ、地元を離れたくないから無理…などなど。

実際にダンナも、私と知り合う前に出会いの場で出会って、デートを繰り返した女性がいたそうですが、

やっぱり転勤族なんてありえないという理由でフラれたそうです。

ダンナ、かわいそう(´;ω;`)ウゥゥ

 

婚活している当の転勤族男性も、婚活市場においての不利を充分に自覚しているらしく。

そのような転勤族男性の書き込みもちらっと覗かせていただくと、その苦戦ぶりを感じるものが多々ありました。

「友達が多い女性はダメだとおもう…寂しいから地元離れたくないだろうし」「家族の縁が薄い女性がいいのではないか」などなど。

まあね、婚活は条件ではじいていくからね。厳しいですよね。

 

でも私は転勤族男性の妻として言いたいのです。

転勤族けっこう楽しい♡

もしも「転勤しないダンナ」と「転勤するダンナ」、どちらかを選べるのなら今だったらたぶん「転勤するダンナ」を選ぶと思います。

 

婚活女性の間で女性に免疫のない「理系男子」や「ヲタク男子」が評価されている昨今の傾向があるようですが、婚活女子の選択肢の幅が広がるのはとてもいいことだと思います。

選択肢の中になにとぞ「転勤族男性」もひとつ加えていただけないでしょうかねえ?

 

婚活女子はよくよく「妥協しろ」と言われ続けるものですが、私は性格的なことはそうそう妥協しなくてもいいと思います。

これから数十年一緒に暮らしていくわけですから、気があわなかったり、生理的にちょっと…とかいう思いがあるならやっぱり難しいですよ。

私の狭い範囲の交友関係の中での例を出すのは恐縮ですが、「俺様系男子」と結婚した女性は結婚生活全般にストレスをためていることが多いです。離婚考えたことある、とか子供巣立ったあと一緒にやってく自信ない、とかよく話聞きます。

やっぱり結婚は気持ちが優しい人とするのがいいと思います。

性格面での条件がクリアーしているにもかかわらず、条件面で「転勤族ダメゼッタイ」

ではじくのはちょっともったいないかなと。

 

なので転勤族男性をこれからステマしますね。

なぜステマするのか。なぞの使命感にかられてとでも言っておきましょう。まあ、しいていうと「転勤族なんてイヤ」とフラれてしまった過去のダンナの仇討ち(?)ということで。

 

転勤族ってどんなイメージでしょうか。

馴染んだと思ったら転勤辞令、一からの人間関係の構築、友達いなくて寂しい、仕事しずらい、実家遠いので孤独な育児、 子供の転校などの心配ごと、とかでしょうかね。

 

そうですね。全部正しいです。転勤族大変です。

・・・で、でもいいことだっていっぱいあるんですって!

 

「 転勤族と結婚してよかったこと10選」あげてきます。

 

1.観光しまくり

これ、かなり楽しいです。行くとこいっぱいあります。有名な観光地なら旅行で行くことあるかもしれないけど、そうじゃないところは転勤族じゃなかったらそうそう行くことないですから。私は今の土地では温泉巡りいっぱいして、先日は夜にふらっと蛍の乱舞を見にいって感動しました。10年に1度の蛍の当たり年だったらしく、美しくて素晴らしくてこの光景を見れたのも「転勤族の妻」だったからこそ。もともとが道民なので3県ぐらいが日帰りの範囲で遊びにいけるのがすごく新鮮。

 

2.給料ベースが少しお高めの企業が多いかも(ピンキリ)

全国展開している企業が多いからですね。

 

3.お手当ていろいろつく企業が多いかも(ピンキリ)

 住宅手当とかですね。企業によっては光熱費とかの負担してくれるとこもあるらしい(羨ましい)

 

4.結婚までの流れがスピーディー

 いつ転勤になるかわからない転勤族男性。スピーディーに結婚話を進めてくれます。

私は友人の紹介で出会ったので結婚前提でお付き合いしたわけでは決してないんですけど。それでも出会って1年後には結婚式(海外挙式だけど)あげてました。

プロポーズされてOKしたら、もうエンゲージリング買いに連れてかれたw

で予約して支払いしてお店出たら、安心したように「あー、よかった。転勤したら絶対ついてきてね」って言われましたから。

それから私の実家に「お嬢さんください」挨拶、夫実家(遠方)に挨拶、両家両親対面、結婚式&新婚旅行手配、新居探し、怒涛のスピードでした。

「煮え切らない男性」とうだうだしている時間がもったいない女子におススメしておきます。

 

5.断捨離意識が身につく

物は少なければ少ないほどいいのが転勤族。数年に1度、強制的に断捨離できます。繰り返してるうちにだんだん「ものを所有」することにたいする欲がなくなってきました。

 

 6.里帰りが楽しい

里帰りのたびに旧友と会えるのは楽しいです。旧友って忙しくしているとそんなに頻繁に会わないかんじだったんですけど、私の里帰りのタイミングで集結できます。

「帰ってくるタイミングで集合できるから楽しい」って言われます。

あとママ友さんなんかにも「夏休みながーい。何していいかわかんない。里帰りとかできるの正直いいなって思う」と言われたことも。

子供にとっても長期休みに恒例の「おじいちゃんおばあちゃんの家」に行くことはとても楽しいことのようです。

 

7.義実家とのよい距離感

 距離ありますからねー。嫁姑問題とか我が家は発生したことないです。

 

 8.夫婦仲良し

 まあ、人によるんでしょうけど、ほかは頼れないので夫婦でなにごとも乗り越えなくてはなりません。子育ても一緒に頑張った感あります。夜泣きでつらくてどうしようもない時ダンナが一晩かわってくれたり。

知らない土地に降り立ったとき、すごくよそよそしい街並みに見えて心細くて胸がきゅうっとなる瞬間。なんだか世界に私とダンナ(ときどき子供)しかいないんじゃないかと思う不安な気持ち。でもそれってやっぱり一人ぼっちなわけじゃないので、そんなに悪いもんじゃないですよ。また一緒に頑張っていこうねって思えるのって。そして1個ずつ一緒に楽しいものを増やしていけます。このレストランが美味しいとか、この道路の抜け道見つけちゃったーとかね。

  

 9.働きたくない女子には最適

 専業主婦希望の女性とかいいかもしれませんね。もしくは私のように「ナマケモノのくせに働かないと罪悪感を抱く」タイプにもよろしいかと。

私は働くの基本キライなんですけど、やっぱりそれまでの人生、働いてお金稼いで暮らすってそうやって生きてきたわけです。働きたくないけど、働かないのは罪悪感がある。転勤族ってその点、「働きたいのに働けない」という自分に言い訳できる状況が揃うんですよね。

それでも子供出来るまでは、市役所の臨時職員など期間限定のものを見つけて働きました。子供が出来るともうなかなか難しい。「子持ち」というだけでも厳しいのに「いつ転勤するかわからない人」を雇ってもらうのは難しい。仕事見つからないんだから、おおてを振って無職できたりします。ちなみに今は知り合いの紹介で週3扶養内パートしてますけどいつ転勤するかわからないのにいいのか?と確認して雇ってもらいました。

( 逆にキャリアウーマン志向の方には転勤族の妻はちょっと厳しいかもしれないですね…)

 

そして次は10選のうちラスト その「10」いきまね。 実はこの「10」こそが私がもっとも主張したいことになります。

 10.「だって私は旅人だから」ですべて解決できる

 転勤族は旅人です。その土地に根をはる地元民とは大きく違います。

転勤する時とっても寂しいです。こんな私でも土地土地で仲良くしてくれる人がいました。

最初の赴任地を離れるとき、寂しくてメソメソする私をダンナがいろんな言葉で慰めてくれました。でもポロっと言ったんですよね。「正直、転勤族やってるとだんだん辞令出てさくっと荷物まとめるようになるよ。諦めるっていうかまあそういうもんだというか。逆に去られる側のほうが寂しくて大変かも」と。

私はこの言葉を聞いて「そんなふうに割りきれない」「つめたい」とちらっと反発心を覚えたんですよね。

でも今はこの言葉がよくわかります。

今の土地でも仲良くしてくれる友達がいます。お別れする時のこと考えると寂しいし、ちょっと涙にじみます。

でも私は彼女たちと出会った瞬間からずっと「別れ」を常に意識してお付き合いしてきました。「いつか私はまた別の土地にいく」と。

最初から別れのための心構えをちゃくちゃくとしながら付き合ってきたわけです。

でもお友達になってくれた子たちは違う。普段転勤族だなんてこと忘れたように付き合ってくれてます。

未来の話をするとき「あー、でも私その時はこの土地にいないと思う」というと、その

時だけ「・・・あ、そうだった」と気づくようで、「えー、もう家建ててそのままいなよ」と。

去られたほうのが別れの心構えなんてできてないから、逆につらいかもしれませんね。

 

 まあ、こういう別れを繰り返しているうちに、だんだんと人付き合いにあまり比重をおかなくなってくるというか。精神的依存度はなくなりますね。執着がなくなる。

徐々に「友達つくろう」と躍起に動くことがなくなってきたので、転勤するたびに友達が減っていっていますね。

もちろん閉じているわけでも拒否ってるわけでもないのですが、能動的に人付き合いを広げない。

 

美輪明宏さんが、良好な人間関係を保つためのコツとして語っています。

『対人関係の付き合いは腹六分で付き合うことが鉄則です。しかし、友人関係、ご近所関係、仕事関係など親しくなるとベタベタと「水くさいよ、何でも言ってよ!」と暑苦しく慣れ合いが生じて程よい距離を保つのが厳しくなってきます』 

 

転勤族やってると、意識しなくてもこの「腹六分」が自然に身に付きます。

人間関係に悩むことがなくなりました。

そしてこの状況が楽なことに気づきます。

 

変なモンペのような人と接触してしまう

「うわードン引きだわ。でもいいや。だって私は旅人だから。一生の付き合いになるわけでもないしね。話のネタにいいや」 

 

人間関係だけじゃないですね。

先日仕事先で現場を知らない上司に、現場を知らないなりの理不尽な指摘を受けたんですけど。

さらっとですが、まあまあ言い返しましたね。

「ちょっと生意気だったかな?でもいいや。だって私は旅人だから。

 

この町内会、決まり事がメンドくさい・・・出番多すぎだわぁ。

そんなときもこの呪文「だって私は旅人だから」 

 

子供の学校ゴトでトラブル続出。

「もうちょいでたぶん転勤だからね。耐え忍ぼう、これは永遠じゃない。だって私は旅人だから

 

どうでしょうか。この呪文。

「だって私は旅人だから」

この呪文の汎用性の高さといったら。有能の一言ですよ。

転勤族のいいところはこのいい加減さがまかり通るところ。旅人の責任感のなさ。旅人の楽しいところのいいとこ取り。最高じゃないですか。

 

ちょっと最後は精神論になってしまいましたが。

どうですか。転勤族も悪くないでしょう?(読み返すと説得力に関して全然自信ない…)

なにとぞ、婚活相手の不可条件から「転勤族男性」をはずしていただけたら嬉しいかぎりです。

 

現場からは以上です。

 

 

(ちなみに今私の一番の心配ごとは「旅人」じゃなくなること。数年以内には子供の年齢考えて単身赴任+実家近くに居住考えてます。旅人精神で精神的に楽しすぎた。土着がこわい。土着して近所が変な人だったら?そうそう逃げられない状況っておそろしい。でも親も年取ってきてるし近所に住みたい。子供も落ち着かせたい。覚悟きめて旅人辞めないとね。あー楽しい旅人生活も終わりか。観光楽しかったな。いろんなとこ行ったな。これからは旅行としてしかいろんなとこ行けないなんて…マジかあ。土着、不安だわ。。。)