兎の穴を辿ると・・・そこは不思議な洞窟でした

突如NEWSが大好きになって驚いているアラフォー

ダンナにジャニヲタをカミングアウトするまでの軌跡~その1

「ねえ、ママ。まだNEWSが好きになったことパパに言ってないの?」

さかのぼること1年前の2016年。

小学生男子の我が息子が心配するように、なかば呆れるように、私に問いかけてきた。

「・・・うん」

私はうなだれて頷いた。まだ言えてない。

「でもさぁ、東京ドーム行くんでしょそろそろ言ったらぁー?」

そうなのだ。私の手元には燦然と輝く『NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTOin東京ドーム』のチケットが届いたばかりだった。

2015年に手越祐也さんおよびNEWSを好きになってから、順調にFC入会、コンサート申し込み、当選したチケット。

初参戦にして初遠征。ホテルだってばっちりおさえている。

ただし、このことは家庭内(といってもダンナだけ)ではすべて隠密に進められてきた。

TVの録画もDVDもCDも雑誌もすべて隠され、ダンナのいないところでうひゃうひゃしながら視聴していた。

「なんでパパに内緒なの?」

ああ、なんて素直かつ答えずらい問いなんだ。

「だってなんか恥ずかしいんだもん」と答えてみる。

「なんで恥ずかしいの?」

心底不思議そうな純粋な瞳がさらに私を追いつめにかかる。

 

大人にはいろいろあるんんだよ、少年。

と遠い目をしてちょっと気取ってニヒルに切り捨てたいところだけど、この少年は到底納得しないだろう。

 

ダンナが理解がないとかそういうことは全然ない。

人の好きなものを(内心どう思っていたとしても)否定する人じゃない。

遠征も問題ない。

私はもともとの趣味が3つほどあってそのどれも大体お泊りを必要とするものだ。

子供産んでからぐーんと頻度は減ったけど、それでもゆるりと趣味は継続中で遠征もしている。

心よく「子供見てるから安心していってきてね」と言ってくれる良きダンナなのだ。

 

なにが恥ずかしいのか。

やっぱりアレだな。

浮気どころか不倫だぞ、問題。

夫婦も子供産まれると「パパ」「ママ」役割が強化されて忘れられがちだけど、基本はコイナカというやつだ。

そしてうちはそれなりに仲良し夫婦。

コイナカ相手に別の男みてきゃああああ♡しているところは、あまり見せたくないじゃないですかぁー。

 

当たり前だけど純粋たる息子に(精神的とはいえ)浮気だの不倫だのというワードを使って説明するのは出来るだけ避けたい。

パパより手越が好きになっちゃったの!?手越め!と無駄な憎しみを生み出してもなにもならない。憎しみからはなにも生まれない。ラブ&ピース。(いや、そもそも息子そんなこと思わんか)

 

「なんで恥ずかしいの?」というクエスチョンに一瞬で思いをめぐらせ、2番目の理由で答えた。

 

「だってジャニーズ好きな人って若くて可愛い子が多いんだよ?ママはどっちでもないから…」

 

そう、これですよ。

アラフォーにしてジャニヲタの世界に飛び込むのは、やはり気遅れですよ・・・。

私がそこにはいっちゃっていいのですか?ちゅう。

もうなんかいろいろスイマセンみたいな。

でもNEWSちゃんがカワイイからいけないんだよ。これはもう仕方ない出来事。

人がなんと言おうがしたいこと興味あることしたほうが楽しいし。

でもダンナも口に出して言わなくても「マジか」と思うだろうなーって。

(逆の立場で考えるとダンナが突然ドルヲタになったらやっぱりマジかって思うかもしれないしね)

 

息子、驚いたように大声をあげる。

「ええええええっママは可愛いよ!ママいちばん可愛いよ、若いよ!大丈夫だよ!」

 

(´;ω;`)ありがとう、息子。いつもガミガミいってごめん。

その後、即興でママ可愛いダンスまで踊りだす息子。

だが、息子よ、キミは広い世界をなにもしらない。でもありがとうありがとう。

 

息子に言われるまでもなく、もう言わなくちゃいけないなと思っていた。

遠征も早めに言わないとダンナが仕事の予定入れちゃったらアウトだし。

ファンになったことは隠してはいたけど、悪い場所に行くわけじゃないんだから、嘘ついてドームに行くのはなしだし。

 

私は覚悟を決めてダンナに打ち明けることにした。

 

つづく。。。。